第8章 戦利品を招き入れた
俺とは合コンを抜け出して車で俺の家に向かっていた。
あぁ、別に厭らしい事情があるわけじゃないぜ?こっからだと俺の家が近いし、そこでを休憩させてから家まで送り届けるってとこだ。なんもねぇ。絶対ねぇ。
「ここがあなたの家?」
「片付いてるほうだろ?」
「…片付いてるわ、もっと汚いのかと思った」
残念そうには呟いてお邪魔します、と靴を脱いで部屋に入る。
俺もその後に続いて部屋に入る。
「凄い、本当にあなたの部屋?私の家よりもきれいよ?」
「片付けんのは嫌いじゃねぇんだ」
「女子みたい」
ソファに座ってその辺に置いてあったクッションを抱え込んで慣れた手つきでTVを点けた。
「ミルクティー飲めるか?」
「えぇ、有難う」
温めのミルクティーをに渡して俺は床にクッションを置いてその上に座る。
この位置からだとの前進がよく見える。
細い脹脛、少し肉のついた太もも、きゅっと引き締まった腰回り、雪の様に白い肌をした腕、薄くて小さな肩、簡単に折れちまいそうな首、やわらかそうな唇、スッと通った鼻筋、少し切れ長な目、ふわりと風に流される髪。
ぼうっと眺めているとは俺の視線に気が付いたのか照れ臭そうにはにかんで話しかけて来た。
「何見てるのよ、…馬鹿みたい」
「馬鹿でもいいぜ」
「…変なの」
俺も笑ってTVに視線を戻した。