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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS



髪に触れると、一回小さく息を漏らすが、
起きる気配はない。


あんなことがあったのに、
俺に対して無警戒過ぎやしないか?



対人格闘をすると見せかけて、
首筋にキスを落とした日のことを思い出す。


それまで清純そうで、如何にも初心で
真面目な秘書のイメージだったのに。

あの日を境に、
それはこっちの勝手なイメージだっただけで、
実際は違う。

と、思うようになっていた。


あれだけ迫ったのにも関わらず、
顔色一つ変えない様子からして、
むしろ男慣れしているんじゃないか、
なんてことを思わずにはいられなかった。



見た目とのギャップが大きい方が
こっちとしては燃えるが、
相手は兵長の想い人だ。

さすがにあの時も
最後まで手を出すつもりなんてなかった。

赤面して恥ずかしがる様子が
見たかっただけだった。


……まぁ、実際は
彼女の天然な無防備さに打たれて、
こっちが折れざるを得なくなった訳だが。


今もこうして、
警戒心の無い様子を露呈している。


兵長が心配するのも分かる。


モブリットさんと
実際はどうなっているのかだって、
きっとオルオが言っていた以上には
気になっているが、
凛さんなら華麗にかわす気はしていた。


……そして、案の定そうなった。

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