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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS






ある日の仕事終わり。


食堂の向かいにある、談話室の前で
ペトラに出くわした。



「凛さん!お疲れさまです!」


「ペトラ、お疲れさま。」


夕方にも関わらず、
ペトラは朝日のように眩しい笑顔を
こちらに向ける。

肩までの金髪がふわりと宙を舞い、
ほのかに甘い匂いが巻き上がる。

そして溢れかえる笑顔のシャワーを浴び、
一日の疲れも吹き飛ぶような、
最高の癒しを感じていた。


……可愛い。ひたすら可愛い。


思わず抱きしめたくなるくらいに可愛いが、
さすがにそれをしたら引かれるので、
勿論耐える。

それでもそれくらいに好きだ!
と心の内で叫ぶ。



ペトラは調査前の訓練の時以来、
会う度に挨拶をしてくれて、軽い会話を交わし、
食堂で会えば合席で食事をし、
色々と話も弾むような仲になっていた。




「凛さん、今日はお仕事終わりですか?」


「うん。まだちょっと早いけど、
キリいいから終わらせてきた。
ペトラも?」


「はい。これから、班の皆と談話室で
飲もうって話してて。」


「そっか。楽しんでね。」


軽く片手を挙げ、
部屋に向かおうと足を踏み出してすぐ、
白く柔らかいペトラの指が、
私の手を握り締めた。

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