第97章 ●好きなことばかり

「っ……、」

唇と唇の隙間から、そっと息を逃す。


相変わらず、凛は強引なことをして
こっちを驚かしてくるばかりだ。


口内は凛の舌が当たり前の様に鎮座していて、
身動きが取れそうにない。

同じくして下着の中身も、
既に身動きが取れない程の膨らみを感じていた。



「……モブリット、こういうキスすると、
一瞬で大きくなるよね。」


ボトムス越しに撫でられた陰茎が
簡単に反応する。


「……凛に言われたくないけど。」


言い返してすぐ、スカートに入れ込んだ手で、
下着を撫で上げた。


「んぅっ…、」


切ない嬌声が耳に心地いい。

特に久しぶりに身体を重ねる訳ではないのに、
下着が湿っている感触だけで
興奮が抑えられなくなり、
すぐに下着の中に指先を侵入させた。


「……ふ、…んんっ、」

濡れた感触が指先に纏わりつき、
それと同時に、
ある疑問が浮かび上がった。