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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第96章 整理の後の整理



「良くないけど、今日は我慢する。」

「我慢しなくてもいいのに。」


顔を覗き込んでみると、
すぐに視線を逸らされた。



「……そんな可愛い顔しても折れないよ。」

「何で?」

「きっと司令と色々話をして、
1人で整理したい気持ちだってあるだろう?」

「あるけど……
モブリットが居ても整理できる。」


「……凛、俺に部屋に来てほしい?」

「うん。来てほしい。」

モブリットの手を強く握った。



「……分かった。行くよ。」


少し躊躇った後の返答に、
ホッと肩を撫でおろす。



今日はモブリットと過ごしたい。


ピクシスとモブリットの話をしたから、
ということもあるけど、
この手を離したくない気持ちの方が強かった。




「それでも、
お酒入ってるんだし、眠くなったら」
「分かってる。
ほんと、モブリット心配性だよね。」


「……俺が心配しないと、
凛は暴走し続けるじゃないか。」


くしゃっと髪を撫でられ、顔を上げる。

呆れたようにも困ったようにも見える笑顔が
ふわっと落ちてきた。



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