• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第94章 キスの相手





エルヴィンは凛に気付かれないくらいの
小さなため息を吐く。



「……俺にだけ、だったらいいんだが。」


「え?」


こんな湧き続ける独占欲を
剥き出した発言なんて、聞かれなくていい。

聞こえていなかったのか、
ただ聞き返したのかは分からないが、
もう一度言う気になんてなれず、
替わりに再び唇を重ねる。




きっと凛よりもっと、俺の方が
この行為を好きだと感じている。


凛は今、誰と一番、
こうしたいと思っているんだろうか。




ただ自分の考えすぎというだけであってほしい。

いつもと何かが違う、そんな違和感は、
自分の思い違いであってほしい。




凛の腰をまた強く引き寄せ、
丁寧に慎重に、キスを続けた。




/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp