• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第91章 正直に、正直に、



凛の横に寝転び、ゆっくり髪を撫でる。

聞きたいことはまだあった。



「……凛は、俺に人気が出るのは嫌なの?」


そう問いかけた途端、
凛はハッとしたような表情をした後、
目を瞑って何かを考えているようだった。



「……それ、難しい質問だよね。」


「そう?」


「モブリットが人気なのは嬉しいけど……
……でも、モブリットの色んな顔は、
私だけが知っていたいとも思う。」


そう言い切ったところで、
完全に“言ってしまった!”という、
気まずい表情を浮かべた凛を、
そっと抱きしめた。



「……すごい束縛願望があるね、凛は。」


「ご、ごめん……ほんとそれだ……」


「大丈夫。そのつもりだから。」


「いや、……それはダメだよね。
さっきの言葉は忘れて下さい……」



深々と頭を下げることで、
凛は自分の胸元に埋まって来た。


/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp