• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第89章 互いの暴露は突然に



「……でも、何で私の時はそうしないの?
同じ班員じゃないし、
大して面倒じゃないから?」


「……もし凛と同じ班員だとしても、
同じことはしないと思うよ。」


「ん?」


「いや、これ以上言いたくない……」


ここまで食い付かれるとは思っていなかった。


完全に自分の読みが外れた結果だが、
そんな理由を話すのは気が引ける。



「え、なに?!」


「……いいよ、大した理由じゃないから。」


「嘘だ。教えてよ。」


この凛の上目遣いに弱い。

本人は自然にやってしまっているんだろうが、
この状態で平静を保とうと
素数を唱えたとしても、
心拍数が上がることは免れないだろう。




「……すごい女々しい理由だから
言いたくないんだけど……」


「いいよ、教えて。」


もうこっちの意思は完全に無視だ。

それでも目を輝かせて
俺に視線を向けてくる凛を見れば、
自然と口が開いた。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp