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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第80章 前を見て歩いてゆく





「……そろそろ告白されすぎて
鬱陶しくなってない?」

「なってない!」


すかさず顔を上げ、
否定してくる凛を見て、
思わず小さく吹き出してしまう。



「良かった。
こんなに積極的に
告白し続けるのなんて初めてだから、
色々間違ったことしてそうで、
自分でもちょっと怖いんだ。」


「……ごめん。
私もこんな圧倒的なモテ期が来たこと
初めてだから、対処に戸惑ってるけど、
モブリットの気持ちは
最初から本当に嬉しい、です……」


簡単に赤みを帯びていく凛の頬に
指を滑らす。

少し俯いたことで、
長い睫毛がそっと揺れているのが見えた。





「……本当に、今、すごい幸せなんだ……」



不意に口を突いて出た言葉を頭の中で復唱し、
少し恥ずかしさが立ち込めるが、
その羞恥心を掻き消すかのように
再び凛を胸に収めた。



「好きな人を、
こうして抱きしめられることが。
君に、素直に好きだと言えることが……」


思ったことを全て言ってしまえば、
もう恥ずかしさなんて消えていた。

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