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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第79章 憶測の共有



「そうだ。
エルヴィンの用は何だったの?」


ハッと思い出し、
顔を上げてエルヴィンに視線を向ける。



「ああ。今週末なんだが、
リヴァイと二人で憲兵団の基地である会議に
出席して欲しい。
俺は別件で行けそうにないんだ。」


「分かった。会議の内容は?」

「書類を預かっている。
会議前までに軽く目を通してくれていればいい。
大した内容じゃない。」


エルヴィンは面倒そうに
引き出しから取り出した書類を机の上に出した。




「大した会議じゃないのに、
凛は名指しで出席するように指示された。
きっとその会議で
凛を引き抜きにかかるつもりだろう。」

「え、そうなの?」

「だからお前は、
俺の側から絶対離れるなよ。」


「は、はい……」


リヴァイの気の立った鋭い目を見て、
思わず声が裏返る。





「俺も一緒に行けたらよかったんだが……
仕事が早く片付けば俺も向かうようにするから」

「安心しろ。俺一人で十分だ。」


「……そこまで心配はしていないが、
あまり無茶はしてくれるなよ?」

「分かってる。」


エルヴィンの少し危惧の念を含んだ声とは
対照的に、リヴァイは端的に、
しっかりとした声で答えた。



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