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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第76章 過去と今の差し替え



「お前の身の安全や
あいつらの立場のことを考えるなら、
もし恋人同士になるとしても、
面倒な事態を避けるために、
周りには隠しておく方がいいと思うが……
……それがあの二人に出来るとは思わない。」


「そうなの?」


「あいつらは既に顔に出過ぎだ。
好きな女が出来ることに
慣れてないからだろうな。
制御の仕方が分かってない。」


ミケはそう言いながら、
エルヴィンとリヴァイの
緩んだ表情を思い出す。


あんな顔は
今まで滅多と見たことがなかった。

いや、滅多と、でもない。

見たことがなかった。

そう言い切れる。


それだけ今までは
身体の関係を持つこと以外で、
女に興味がなかったのだろう。

エルヴィンに関しては、
興味が湧かない様に
対処している部分も感じられたくらいだ。



それなのに凛に対してはどうだ。

エルヴィンはこっちに戻って来て
初めの方こそ、
自分の感情に抗おうとしていたが、
もう今はそんな姿は見られない。

むしろ積極性が増していた。


リヴァイに至っては、
初めから感情の暴走を止める気が
ないように見える。

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