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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第74章 ●逆襲の時間



「っ、ん…!凛、本当に、」

「無理だよ。
なんか、エルヴィンの気持ちが、
ちょっと分かった気がする。」


思わず笑みが零れそうになった時、
自分では止められない情動を押さえたのは
遂に解放されたエルヴィンの
もう一方の手だった。




「……もういい。
赤面しているところを、見られることは、
一旦諦める。」


赤らんだ表情を目の当たりにして、
心臓がドクンと音を立てる。



「君の自由にさせていたら、
俺の身がもたない……」


「じゃぁその顔、ずっと見させて。」


「……いいよ。」


身体を起こしたエルヴィンの顔が近付く。


火照った頬を摺り寄せられ、
思わず目を瞑り、同じように擦り合わせた。



興奮が窺える息遣いを耳元で愉しみながら、
エルヴィンの耳に唇を寄せる。


「……その替わり、
エルヴィンがいっぱい突いてね?」


そう囁いた瞬間、
エルヴィンの情動がすぐに全身に伝わった。

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