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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第71章 繋がる日






「また君たちは……
もしかして俺に見せつけるのが
目的なのか?」


例の如く、と言っていい程、
突然背後から聞こえた声に反応し、
一瞬でモブリットと離れた。



「エルヴィン……お疲れさま。
憲兵団からの帰り?」


素早く敬礼をするモブリットの横に並び、
話を少しでも逸らそうと問いかける。



「ああ。かなり面倒な会議だった。」


あからさまに
不機嫌そうな顔をしているエルヴィンに、
不意に顎元を掴まれた。



「それに会議で、憲兵の奴らに
君が欲しいとせがまれてね。
……全く。やはり君は縛ってでも
ここに留めておくしかないな。」


「すみません……
俺が憲兵団の手伝いに行くことを
許したせいで」

「いや、私が行きたがったからね。
というか、特にそんなすごい働きも
してないと思うんだけど。」


モブリットの発言を遮る。

どうしても口調は強くなりがちだ。


実際、私は間違ったことは言っていない。


ナイルに言われた通りの仕事を時間内に熟し、
その合間にこっそり色々な資料を物色した、
したことといえばそれくらいだった。

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