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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第69章 明かされていくエニグマ



「それにしても、
こんな所で会えるとは運命的だな。
呑みにでも行くか?」


「お付き合いさせて
頂きたいところなんですが……
今日はちょっと先約がありまして。」


「なんだ。
男を二人も連れてデートか?」


ピクシスの視線は
モブリットとジャンを捕らえていた。



「そんな楽しいものじゃ
ないんですけどね……」


この集まりを
何と言っていいのか分からず口ごもる。

だが、


「もしかして、このホテルの
“あの部屋”に興味があるのか?」


と、目の前のホテルに視線を向けたまま
問いかけられ、
目の色が一瞬で変わったモブリットが
すぐに横へ並んだ。



「ピクシス司令、
あの部屋のことをご存じですか?」


「ああ。ワシがまだ新兵だった頃、
あの部屋で行方不明事件が起きて、
それを担当しておったからな。」


モブリットの問いに特に何かを隠す様子もなく、
ピクシスは話し始めた。

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