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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第69章 明かされていくエニグマ





ホテルに着くと、ジャンは慣れた様子で
ホテルの支配人であろう人から鍵を受け取り、
早々にあの部屋へ辿り着く。




「見た感じは普通の部屋だね。」


「はい。俺も泊まっていて
特に変わった出来事はありませんでしたし、
ただの噂なんじゃないかと
思ってるんですが……」


「でも、本当にただの噂なら、
部屋の料金をここまで引き下げる必要は
ない訳だし。」


「そうなんですよ。
支配人に話聞いてみますか?」


「ああ。
だが、そんな簡単にいわくつきの部屋の話を
聞かせてくれるかな?」


「……微妙なところですね……」




モブリットとジャンの会話に耳を傾けながら、
何か手がかりになるようなものはないかと思い、
部屋を物色する。


といっても、
至ってシンプルなダブルベッドの横には、
無垢材のライティングビューロー、
その前にアームチェアが置かれているだけで
特に変わったものは見当たらない。



簡易的なクローゼットの中も
一応確認してみるが、
案の定、何かが見つかることはなかった。






帰り際、一応ホテルの支配人に
あの部屋のことを聞いてみるが、
予想していた通り、話は濁されて、
何も情報は得られない結果に終わった。



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