• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第64章 弱気、だけど強気






「エルヴィン、結構気にしてたんだね。」


執務机の上でのコトを終え、
ベッドに運ばれた直後、呟くように問いかける。




「……ああ。
最近毎回のように泣かれてるからな。」


「……そうだったかな。」


自分が泣いていたという記憶がない。


というか、その時はその行為に夢中すぎて、
自分が涙を流しているかなんて
気にしている暇はなかった。





「確かに何度か泣いていたことはあったが、
こう毎回涙を見ると、
気持ちよさそうな演技しているだけで、
実際は苦しいんじゃないか、
なんてことを思ってしまう。」


「そんな演技、私に出来ると思う?」


「……思わない。
が、思ってしまうくらい心配だったんだよ。」


「……珍しく弱気だね。」


「自分だけが楽しんでいるのでは
意味がないからな。」



少し拗ねたような顔が可愛くて、
思わず頬に唇を寄せた。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp