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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第51章 尋問は正直に



「……だが、添い寝だけとは
あまりに酷な話じゃないか……?
凛の世界ではそういうのは普通なのか?」


「凛から聞いた話では、
添い寝だけしかしない関係の友だちのことを
添い寝フレンド……
略してソフレと言うらしくて。
まぁ、あり得ない関係では
なかったみたいですね。」


「本当にあいつの世界の男は
訳の分からねぇ奴が多いな……」


「どうなんだろうな。
凛からしてみれば、こっちの世界の男の方が
意味不明なのかも知れないし。」






「それでも全く何も
しなかった訳じゃねぇだろ?」



「……すみません。一度だけ……」


「一度?昨日はどうしたんだ?」


「昨日?おい、それは初耳だが。」




互いの意見が交錯し、一瞬の間が空く。






「取り敢えず整理しよう。
きっとこうだな。
凛のことだから調査最終日になって
モブリットに対する申し訳なさが勝って
自分から襲いに行ったってところだろう。
そして昨日は凛の身体を気遣って、
君がすることを拒否したんだな。」



正にその通りで驚きを隠しきれない。

さすが団長……としか言いようがない。



が、ここで凛の許可なく
正直に答えていいものか……



口籠っているところで、
兵長の大きなため息が聞こえた。





「あいつ……
本当にどうしようもねぇ女だな。」



そう言いながらも表情は柔らかく、
不快に思っている様子は微塵も感じられない。

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