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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第50章 大好きだから、







優しいキスをされて、
抱きしめられてから暫く、
今は静かな時間が流れている。




自分でも結構強引にここまで
持って来たところがあると思ったけど、
モブリットの体温は、
部屋に入った時より暖かくなっていて
安心感を覚えた。



でも、ここまで動きがなくなると、
少し心配になる。





「……モブリット?」


まさか寝てる筈ないよなぁ、
と思いつつ顔を覗き込むと、
いつもの優しい表情と視線が合った。



「かなり満足したから、
幸せに浸ってたところ。」


「……まだ何もしてないのに?」


「何も、ってことはないだろう。」


唇に軽く触れられ、
暖かい感触を思わず咥える。

不意に舌先で刺激してみると、
すぐに指先は遠退いた。



「……そういうことされると、
また色々したくなるからやめようよ。」


「しないの?」


「しないよ。」


「何で?」



「凛が好きだから。」



「……このタイミングで言う?」


「言うよ。むしろ今しかない、
ってタイミングだったけど。」



きっと真っ赤になっているだろう頬に、
手を当てられ、
反射的にその手に自分の手を添える。


嬉しそうに笑うモブリットの表情が、
ますます鼓動を速くさせた。

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