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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第41章 同じ気持ちのソフレ



「ただ、凛はこれが今日だけだと
思ってるかも知れないけど、
兵団が基地に帰って来るまで続くと思うよ。」


「……と言うのは?」



「眠れない日は、
きっと今日だけじゃ終わらない。」



端的に話すと、凛の大きなため息が、
今度は物理的に胸を熱くさせる。




「……確かに。」

「まぁ、今回の調査は
そんなに長くないと思うから。
……緊急事態が起きない限り。」

「モブリット、
急に怖いこと言うよね……」

「変に期待させて、
なかなか帰って来なかったら
そっちの方が怖くなるだろ?」

「そうなんだけど……」

「でも今回は大丈夫だから。」


一瞬の間の後、
再び凛を抱きしめる手に力が籠る。



「今回の調査中は、俺が側に居られる。
凛が眠れるように、
ずっとこうしてるから。」


もうこれは、
この部屋に帰って来た時から、
……いや、きっと自分が怪我をして
調査に出られないと決まった時から
深層心理では決めていたことだった。


団長や兵長に
責められることがあったとしても、
この意志を曲げるつもりはない。

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