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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第40章 好きの種類




「さすが師団長。
いきつけの飲み屋まで高級。」

「……お前、
俺が連れて行くところは
全部その感想で済ませるつもりだろう。」

ナイルは訝しげな目で凛を見る。



モブリットは視線だけで周りを見渡し、
周囲を確認する。


自分の足がこんな状態で、
もし厄介な人物に絡まれでもしたら
守り切れるか分からない。

最初から用心しておくことに
越したことはないだろう。


だが、見たところ、
品の良い富裕層の市民や憲兵が多い。

凛に危害を加えそうな輩は
いなさそうだ。



それでも本当は師団長と
飲みに行くのも反対だったんだが……


個室に案内され、席に着いたところで
チラリと凛を盗み見ると、
心なしか楽しそうな表情をしていた。



「久し振りにお酒飲める!」

勿論ナイル師団長の奢りですよね?
とニヤニヤ師団長の顔を
覗き込む凛を見て、
師団長も満更ではなさそうだ。


「副長。お前も遠慮せず飲め。
第四分隊なら……日頃上官に振り回されて、
さぞ疲れてるだろう。
今日くらいお前も羽を伸ばせ。」



……よくお分かりで。


憲兵団の師団長にすら知られている
ハンジさんの奇行種具合に驚きつつ、
モブリットは
ありがとうございます。
と、頭を下げた。

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