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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第40章 好きの種類





店を出て、
3人と別れてからすぐ、

「凛。
ジャンの誘いに乗って大丈夫なのか?」

と、心配そうな声が耳に入り、
モブリットに視線を向ける。



「あれ。聞いてたの?
エレンの相手で忙しそうだったのに。」

「二人の会話は最初から聞いてる。
勿論、団長と凛の噂の話も。」


「……ああ。あれね。
ちょっとびっくりした。」

「多分、訓練兵団の教官たちが
噂してるんだろうね。
確かに調査兵団で正式な秘書が
出来たことはないから、
不思議に思われるのも無理はないと思う。」


「……エルヴィンに
迷惑がかからなきゃいいけど。」

「団長のことだから、
既に何らかの手は打ってると思うけど、
凛は気を付けないといけないよ。」

「気を付けるって?」

「さっきみたいに、危なっかしい手で
気を逸らせようとなんてしないこと。
ジャンだから上手くいったようなものの、
あんな方法ではぐらかそうとして、
逆にやりこまれたらどうするんだよ。」


「……さすがにあの場でやり返されることは
ないと思ってたから。」


徐々に強い口調に
なっていくモブリットに対して、
凛の声は段々弱々しくなっていく。

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