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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第39章 再会の意味



「悪かったよ……」


「いや、別にジャンがそう思ってるとは
思ってないからいいよ。」


そう言って笑った凛は、
いつもの穏やかな表情に戻っていた。


その顔を見られただけでも、
安心感が湧き出してくる。






「まぁジャンのことだから、
やられっぱなしが気に食わなくて
鎌かけてやり返してやろうと思ったけど、
返り討ちにされた、ってところだろうね。」


正にその通りすぎてぐうの音も出ない。




「私も大人げなく酷い反攻に出てごめんね。」


「……いや、そもそも俺が
話題に出した話が悪かったよ。
ごめん。」


こんなに素直に謝ったのは
いつ振りだろう。

それでも従順に謝るという誠意を
見せたくなる位には、
凛の機嫌を損ねさせたことに対する
反省はある。


凛は初めから分かってて、
あんな行動に出たんだろうが、
それを予知できなかった自分が悔しい。

初対面で“あんな目”にあってるくせに、
全然学習出来ていない。


思わずため息を漏らした。

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