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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第36章 熱の行方




「……いや、ほんと、すごい拒否するよね。」


「……当たり前だ。
凛、この間も言ったが、
調査前にはしない。
ましてや調査前日に」

「“調査前には”じゃないでしょ?」


いきなり的を射たことを言われ、
発言を止めた。





「もう私を抱く気はない?」

核心をつく問いに対する返答に困り、口籠る。





「それはもう私の身体には飽きて、
興味がなくなったって事?」


「……そんな訳ないだろう……」

そうだ、と言ってしまえばいいが、
そんなすぐばれるような嘘が吐ける筈もなく、
思わず顔を伏せた。




「うん。
きっとそれはないと思ってた。」

凛はそれだけ言って満足気に笑うと、
エルヴィンの下半身に触れる。



「なっ、」
「だよね。キスだけで反応してるもんね。」



本当にさっきから何なんだ。

これは新手の拷問か。



下半身に置かれた凛の手を
すぐさま握り、遠ざけた。

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