第35章 それぞれの行く末
「まぁそのことに関しては、
ここに居る全員が思っているだろうな。」
リヴァイはソファーに深くもたれ掛り、
足を組み直す。
「大丈夫だよ。
モブリットがいなくても、私は。」
「いや、お前は大丈夫でも
こっちは大丈夫じゃない。」
ミケはハンジの笑いながらの一言を一蹴し、
大きくため息を吐いた。
「取り敢えずニファたちに頼んでいるので、
問題ないとは思いますが……
すみません、ご迷惑をおかけします……」
「なんかモブリット、
ハンジの保護者みたいだね。」
深く頭を下げるモブリットを見て、
凛はくすくすと笑った。
「まぁ近いものはあるだろうな。」
「えぇ?みんな失礼だなぁ。」
ハンジはエルヴィンの同意に
笑いながら答え、席を立つ。
「そろそろ明日に備えて解散しよう。
今日はそれぞれ早く休むように。」
エルヴィンがそう声を掛けたと同時に、
全員席を離れ、
エルヴィンの部屋から出た。