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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第34章 ●リヴァイの衝動




凛は何度か大きく深呼吸をし、
自分の肩に顔を伏せているリヴァイの頭を
そっと撫でる。



「……大丈夫。死ぬかと思ったけど。」


やっとまともに話せるようになっていた。


この冗談めかした発言に、
リヴァイはどう反応してくれるのかと
待っていたが、返事は返って来ない。

それと同じくして、
自分の中に入ったままだった
リヴァイのものの大きさが、
まるで感じられなくなっていた。



「……リヴァイ?」

何の反応もなくなったことに不安を感じ、
身を捩ってリヴァイの顔を
確認しようとするが、上手く交わされ、
今度は胸元に顔を埋められた。



「ねぇ。もう本当に大丈夫だよ?」

若干痺れた手でリヴァイの肩を揺する。


「何か言ってくれないと
すごい不安になるから、」

そう言いかけてすぐ、
リヴァイは顔を上げたかと思うと、
凛に唇を重ねた。


温かく、優しく、愛情が籠っていると
感じずにはいられないキスだった。




唇が離れた瞬間、
もうリヴァイが顔を伏せない様に
リヴァイの頬に手を当てる。


「……ちゃんと分かってるから。大丈夫。」


そう言って笑って見せると、
リヴァイの表情は心なしか和らいだ。



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