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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第33章 リヴァイの感情



「リヴァイ。お疲れさま。
もしかして今訓練終わったの?」

「ああ。お前も仕事は?」

「こんな時間まで自主練なんて、
体酷使しすぎじゃない?
ちゃんと休まないと」
「お前に言われたくねぇよ。」

俺からの質問にも答えず、
心配を始める凛の声を遮る。



「……凛。疲れてるだろ。
お前もちゃんと休め。」

「そうだね。」



なんだその顔は。



初めて見る表情だった。





「おい。何かあったのか?」

そう聞かずにはいられなかった。


「いや、何もない。」

「何もなくてその顔か?」

「うん。本当に何もないんだよ。」

そう言って笑う凛は小さく息を吐いた。



このままの調子で俺がいくら問い詰めても
こいつは吐かないだろう。



「なんだ。ただの欲求不満か?」

冗談めかしてそう問いかけ、反応を見る。



「欲求不満か……
もしそうだって言ったら?」


凛にも冗談だと分かっているはずなのに
問い返され、返事を一瞬迷うが、

「その欲求なら今すぐ俺が解消してやるよ。」

と、本音を漏らす選択をした。

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