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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第30章 女慣れした新たな仲間



「珍しいじゃねぇか。どんな気まぐれだ?」

「……もしかして、
頼まれたんじゃないですか?」

「金髪の女兵に
絞め技を掛けて欲しい、と?」

「いや、そこまで具体的かは
分かりませんが……」

ペトラはそこまで言ったところで、
ある仮説に辿り着く。



「まぁエルドは女に人気があるからな。
絞め技と見せかけて
実はやらしいことでもしてんだろ。」

「ど…どうでしょうね……」



もし兵長の言う通り、
絞め技と見せかけて卑猥な行為をしていた場合、
私の仮説が正しければ、それはかなりマズイ。



エルドの相手は多分凛さんだ。


兵長は凛さんの仕事ぶりを
褒めていたこと以外で何か特別なエピソードを
話してくれたことはないが、
凛さんのことを話すときの兵長の表情は
「新しく入った秘書」が優秀というより、
「自分の想い人」は優秀なんだ、
という得得たる思いが
込められていたように見えた。


その話を聞いた時、オルオやグンタは
特に何も感じていなさそうだったが、
きっと“そういうこと”に敏感なエルドだって、
何か勘付いていたはずだ。


それなのに何故……
ペトラは既に捻られている首を更に捻る。

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