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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第29章 依存





その頃、ハンジは一人廊下を歩いていた。


「あっれー、おかしいなぁ。
モブリットー!!」

いつもこの時間には……
いや、常にモブリットは
自分の側にいる訳だけれど、
今日は昼前から見当たらない。


「どこ行ったんだろう。」

ため息混じりに呟く。


いつもは鬱陶しくなるくらい自分の側にいて
行動を監視・管理されているから、
今日みたいに何にも縛られることのない
自由な時間が持てるのは、
嬉しいことなはずなのに。

いざ急に1人にされてしまうと、
言葉では言い表せない困惑で
ついこうしてモブリットを探してしまう
自分がいた。



「ダメだなぁ……」

どうやら私もモブリットに
少々依存してしまっているらしい。

つい眉間に眉が寄ってしまい、
意識して表情を作りながら
出来る限りゆっくり廊下を歩く。

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