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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第28章 互いの要件





「惚れてるよ」


「………あ?」


「凛に惚れてる。」



エルヴィンの太く響く声が
部屋の空気を一瞬で濁らせる。




「お前、それ」
「本気で俺がそう言ったとしたら、
お前はどうするつもりだったんだ?」

ナイルの上擦った声に
被せるように放ったエルヴィンの一言に、
ナイルは深くため息を吐いた。



「……どうもしねぇよ。」

「それならお前にこんな話をする意味はない。」

エルヴィンはフッと息を漏らすと、
ナイルから離れ、
机の前の椅子にゆっくり座った。

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