• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第27章 避けられない相手



何の前触れもなく
触れられたことにも驚いたが、
それ以上にこの温もりが
御食と全く同じものだったことに驚いて
身体が硬直する。



「そうか。大体分かった。」

頬に当てられた手からミケの体温が
じわじわと身体全体に伝わり、
見つめられた瞳から目が離せなくなる。



「そっちの世界の俺に似た男は、
どんな感じの奴だったんだ?」

「ど、どんな感じっていうと……?」

「お前に優しくはなかったのか?」

「……優しかった。」

「怒って手を上げられたことは?」

「まさか。
手を上げられたことも怒られたこともない。
すごく穏やかな人だったから。」

ミケの質問の意図が分からないまま、
一問一答を繰り返す。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp