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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第157章 ~epilogue~



「……モブリット。
君は相変わらず、凛の胸に響きそうなことばかりしでかしてくれるね……」

「モブリット、お前今いくつだ?
魔法使いにでもなるつもりだったのか?」

「ふっ…ははは!魔法使いって!」


堪えきれずハンジはお腹を抱えて笑い出した。





「エルヴィンとリヴァイは、最初から凛の記憶があった訳じゃないでしょ?」

「え、何でそう思ったの?」


笑いすぎで涙目になっているハンジの問いに、思わず問い返す。

その話をしていた時、範司はまだこの場に居なかった筈だ。



「だってもし二人が最初から凛のことを思い出していたとしたら、エルヴィンはエルヴィンと、リヴァイはリヴァイと鉢合わせることがあったかもしれないじゃん。
それってマズイんじゃないの?」

「……なるほど。
もしそうなっていたら、どうなっていたんだろうな。」


難しい表情を浮かべたエルヴィンは、軽く眉間に皺を寄せた。



「まぁ何も起きなかったとしても、凛は3Pしなきゃなんなくて大変だっただろうね。」

「こら!またそんなことをこんな場所で堂々と!!」


咄嗟にベンチから立ち上がって範司の口を塞ぐと同時に、ふと周囲に視線を配る。



……既にこんなに見られていたのか。



隣に座っていたカップルは勿論のこと、道行く人たちの視線は、これみよがしに私たちの方へチラチラと向けられていた。

確かに、この美男三人に跪かれて囲まれている状況は、興味の対象になるだろう。

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