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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第157章 ~epilogue~



「だってリヴァイ、初っ端から、あまりに普通にエルヴィンと話し出すから……
泣くタイミング、なかったでしょ?」

「それにしても、仕組まれたようなタイミングじゃないか?
本当に誰かに操作されている気がするんだが。」


冗談めかした口調で言うエルヴィンは、軽く空を見上げた。




「エルヴィン団長、リヴァイ兵士長、お久しぶりです。」


モブリットが深々と頭を下げると、立ち上がったエルヴィンはモブリットの肩を叩く。



「今はもう団長じゃない。
堅苦しいやりとりはナシにしよう。」

「そう言うってことは、モブリットも前世の記憶がある、ってことか。」


リヴァイの呟くような発言に、モブリットは顔を上げた。



「はい。物心ついた頃から、前世の記憶は完全にありました。」

「……私の記憶は?」


躊躇いがちに聞いてみると、懐かしい優しい笑顔に見据えられる。



「勿論あったよ。
……ただ、こっちの世界のどの場所に凛がいたのか、なんてことは前世から知らなかったから。
言語から日本ってことは分かっても、場所を特定するのにかなり苦労してて……」

「そんな時、偶然に訪れた祭りで、私を見つけたみたいで。
いきなり“ハンジさん!!!”って肩掴まれたから、びっくりしたよ。」


モブリットの言葉に補足するように、範司が口を挟んだ。

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