• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第144章 吐き出され続ける情欲





「玄関先で欲情しすぎたな。
こんなに良い部屋なら、もっと室内でも楽しむべきだったよ。」


再び身体を重ねた後、エルヴィンは凛を横抱きした状態で部屋を見渡す。


落ち着いた色彩の組み合わせや、計算された優しい光の演出は、部屋を隅々まで癒しの空間に仕立て上げている。

キングサイズのベッドを中心に、開放感の溢れる広い作りになっているのも好印象だ。



「……そう…だね、」

「凛。まだ息が上がっているのか?」

「当たり前でしょ……仕返しがえげつない!」


紅潮した頬のまま訴えてくる凛が可愛くて、顔は緩みっぱなしだ。

不満気な顔を浮かべたいんだろうが、乱れた身体と呼吸のままでは、ただただこっちの淫欲を誘ってくる要因にしかならない。



「君だってそうだろう?
いつもの仕返しと言わんばかりに、俺を攻めていたじゃないか。」

「その仕返しの仕返しが、容赦なさすぎるんだってば……!」

「だが、気持ち良かったんだろう?」


すかさずそう問いかけると、凛は言葉を詰まらせる。

そんな様子も、愛おしさばかりが込み上げる。




「凛、もう一度君を抱きたいんだが」
「む、むり!ちょっと休憩しよ!」


凛の赤らんだ顔は、落ち着くことを忘れたようだ。

焦った表情を隠すように、胸に顔を埋めてくる凛の額に軽くキスを落とし、ベッドへ横たえた。



/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp