• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第137章 大切な時間





「凛、ごめん、待たせたっ……」


ハンジが部屋を出て、しばらくしてから、息を切らしたモブリットが部屋を訪れる。



「大丈夫。調査翌日の忙しい時だからね。
こっちこそ時間制限あって申し訳ない……」

「いや……
普段の調査後に比べたら、格段に楽だよ。」


呼吸を荒くしたままで、モブリットはベッド脇の椅子に腰かけた。



「被害者が出なかったことはやっぱり大きいね。
報告書の枚数、だいぶ変わるでしょ?」

「ああ。
それに被害報告の書類がなくなったことで、精神的にもかなり楽になった。」


柔らかい表情のモブリットを見て、安心感を覚える。

本当に仕事の負担は減ったのだろう。


誰の心も苦しめることがなかった今回の調査結果は、本当に尊いものだと思う。

だけど毎回の調査が、こんなに上手くいくとは限らない。

それでも、このまま被害が出なければいい。


その思いは強くなる一方だった。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp