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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第134章 何度でも





翌日。調査日前日の夜。


団長室で調査前最後の会議が終わり、エルヴィンは分厚い書類を机に置くと、揃っている幹部に目を向ける。



「それでは、今日は各々早めに休むように。
特にハンジ。
今日はもうこれ以上実験には手を付けず、すぐ寝なさい。」

「えぇ、今いいところだったんだよ?
もしかして分かって言ってる?」

「私が団長に伝えましたからね。
分隊長、今日こそは人並みの睡眠時間を取り戻してください。」


モブリットはハンジの書類も纏めて小脇に抱えると、ソファーから立ち上がり、早々にドアに向かって進み出す。



「そういうことだ。
君の奇行は筒抜けだからね。
今日は観念してもらうよ。」

「それと、念入りに風呂にも入っておけ。」


エルヴィンの言葉に付け足すように声を掛けたリヴァイは、未だ納得いかないような表情を浮かべるハンジの腕を引き、立ち上がらせる。



ミケは、ハンジが引き摺られながら部屋を出て行く様子を横目で見た後に腰を上げると、

「お前も、調査前夜だからって楽しみすぎるなよ。」

そうエルヴィンに耳打ちし、フッと息を漏らしてから部屋を後にした。

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