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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第128章 千丈の堤も蟻の穴より崩れる



「お前は最近、涙腺が緩くなったな。」


「……本当だね。」


まだ涙まで流れていないと思っていたのに、
自分の頬に触れると
指に濡れた感触を受ける。


「これもタイムスリップの影響?」

「何でもかんでも
タイムスリップのせいにするな。
感情を発散しやすくなっただけだろう。」

いいことじゃねぇか、
呟くようにそう言ったリヴァイに、
涙を拭う様に頬を舐められ、
思わず身体を震わせた。


「リヴァイ、潔癖なのに、」
「お前の身体から出たものを、
汚いとは思わねぇよ。」


「……でも、それされると、
こっちとしてはちょっと興奮しちゃうし……」

「ほう。いい傾向だな。
もう少ししてみるか。」


悪戯っぽく笑うリヴァイの舌先が、
頬から耳へ移動する。



「ふ……っんん…、」

「……しなくてもいいと思っていたが、
お前の味を口にすると、
結局どうしても全部味わいたくなるな……」


「いい…、味わって、欲しい…です。」



欲望に忠実に、リヴァイの首に腕を回す。


穏やかに微笑んだ表情はゆっくり近付き、
柔らかい唇の感触が、優しく肌に馴染んだ。



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