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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第127章 動揺の日



「凛、何でそんなに焦ってたの?」


「……いや……」


モブリットの裸体を
大っぴらに見てもらいたくない

その身体を見て
思わずムラムラしてしまう人を増やしたくない

むしろその身体を見て
好きになっちゃう子すらいそうで怖い

そう思ったからです。


なんて独占欲全開の発言なんて出来る訳がなく、
口籠りながら理由を探す。



「タオル無くて困ってるのかなぁと思って、」


「……怪しい。
そんな理由じゃなさそうだけど。」


相変わらず鋭いモブリットから
一旦視線を逸らすと、
タオルを持った女兵士が
モブリットに近付いてきた。



「モブリットさん、
タオル落としてましたよ。」


タオルを手渡した子は新兵のデリアだった。



「わざわざ拾って届けてくれたんだね。
ありがとう。」


モブリットに笑顔を向けられ、
はにかんだ嬉しそうな表情を浮かべている。




可愛いなぁ……

若いうえに可愛いなんて、もはや無敵だ。


それに、デリアは絶対モブリットに気がある!
と断言できる。

そう確信できるくらい、
モブリットの横に並んだデリアは
尊敬のまなざしとは、
また別の輝きを持った瞳で
モブリットを見ていた。

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