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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第122章 大丈夫、大丈夫、





凛を抱き寄せ、
久しぶりの感触を全身で堪能する。

身体を重ねる以外でも、
こうして抱きしめるだけで
心身ともにかなり満たされる。







「……モブリット、
ちょっと真面目な話、していい?」


少しだけ強張った声色を聞いてすぐ、
凛の身体を離して顔を見た。

穏やかな表情ではあるが、
無理に作っている表情にも見える。



「何かあった?」


「うん……
いや、まだよく分かんないんだけど……」


話すことを躊躇うような様子からして、
もしかしたら……
という嫌な予感が芽生えていた。




「この一か月弱の間で、
身体に変化があった、とか?」


そう問いかけた瞬間、パッと視線が重なり、
凛はゆっくり口を開いた。




「ピクシス司令が言ってたこと、
もしかしたら本当かも知れない。」


「……睡眠時間、長くなってるのか?」



「……そう。
でも、一人で居る時間が長かったし、
やることないから、早くたくさん
眠れただけなのかもしれないし……」


「今までと比べたら、どれくらい違う?」

「いつもより、多分2、3時間以上は
長く眠ってる気がする。」


「……そうか。」


互いの不安気な視線を隠すように、
凛をもう一度胸の中に閉じ込めた。



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