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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第119章 相談相手は恋敵




「ああ……なるほど。そういうことか。」


「……これで分かって頂けるとは……
さすが団長としか言えないです……」


項垂れているモブリットを垣間見ながら、
リヴァイの部屋がある方に視線を向けた。



「困る……というか、悶々とすることはある。」


「……そう、ですよね……」

「だが、それはこっちも同じだろうから。
リヴァイを言い上げる訳にもいかないし、
凛を責める訳にもいかないからね……」


モブリットの頭は上がる気配が感じられない。


まさかこんなことを聞かれるとは。


確かにリヴァイが隣の部屋のせいで、
何度も凛との情事中の声を聞かされ、
苛立ったことも悶々としたこともある。


……もしかしたら、モブリットは
何か目撃したのかも知れないな。


素直に気の毒に思いつつ、話を進めた。



「まぁ、妬いたついでに
凛を乱暴に抱いたことくらいならあるが。」


「……乱暴に、ですか……」

「モブリット。
そんな衝撃的な現場に居合わせたのか?」


着々と声の音量が小さくなっていく
モブリットの顔を覗き込むと、
聞いたこともないような
大きなため息が部屋に漂った。

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