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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第118章 嘘も方便





リヴァイは不意に凛から視線を逸らす。


自分でも明らかに嘘だと分かるような嘘を
吐いたと思った。

……だが、言いたくないもんは仕方ない。



「言いたくないんなら、
これ以上は問い詰めないけど。
もう外ではしないからね……」

「お前もかなり昂奮したのにか?」

「確かに昂奮はしたけど、
もうこんなに手早くしたくない。
もっとじっくり焦らしたり
焦らされたりしながらしたい。」


「お前な……」

「リヴァイも
もっと時間かけてしたくなかった?」


さも当たり前かの様に
問いかけてくる凛を見ると、
勝手に頬が緩んでくる。


さっきまで自分の言動や
感情にすらも後悔していたのに、
こいつはそんな情けない思いを
簡単に掻き消そうとしてくる。


そんなことが自然に、
……いや、天然でできるのは
こいつくらいなもんだ。

そこも凛に惹かれてしまう
一つの要因だろう。




「リヴァイ?」


「……お前の言う通りだ。
次はもっと時間をかけて、
丁寧に可愛がってやるから、覚悟しとけよ。」


「……楽しみにしてる。」


端的に返事をした凛の頬は、
また微かに赤みが差す。

衝動を抑えることもなく、
凛の頬に軽く唇を摺り寄せた。



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