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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第115章 熱のせい



「それでもそうしたいんだ。
……もっと、凛を大切にしたい。」


エルヴィンの優しい表情が
鼓動を速くさせる。

さっきまでふざけた会話だったのに、
急にそんなことを言ってくるなんて反則だ。


そうは思っても、その言葉が嬉しくて、
自然と頬は柔らかく緩んだ。




「エルヴィンには今までも
かなり大切にしてもらってたと思うよ?」


「そんなことないよ。
モブリットの様に調査期間中の長い間、
“ソフレ”を勤め上げることなんて、
俺には無理だっただろうし。」



「……ソフレのことまで知ってるの?」


「ああ。
だいぶモブリットに詰問したからね。」


「……そういうことか。」


「それを考えると、今まで君には
きっと無理をさせていたと思う。」


「いや、そうでもないから。
私も大概エルヴィンに迫ってたと思うし、」

「凛。それ以上言われると、
本当に襲いたくなってくるからやめてくれ。
これでも既に頭の中は葛藤している。」



「……そんなことで葛藤するくらいなら、
もう実行してくれていいよ?」


エルヴィンの顔を覗き込んでみると、
一瞬動きが止まるが、
すぐに強く引き寄せられ、
息苦しくなるくらいに抱きしめられた。

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