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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第109章 好きの意味



「……ごめん、」


「……何で凛が謝るの?」


「………私が軽率な発言ばっかりするから。」


「それは全然問題ないよ。
俺のとは違う意味だとしても、
すごく嬉しかったから。」


顔を伏せたまま、
動きの無くなった凛の髪を撫でる。


嘘は吐いていない。

本当に、心の底から嬉しかった。


自分の“好き”とは違っていても、
そんなことどうでもいいと思えるくらいの
幸福感を覚えた。




「だからそんな辛そうにしないで欲しい……
俺が強引な行動に出たせいだってことも
分かってるけど、」
「本当に違うのかな?」


突然発せられた凛の言葉の意味を考える前に、
凛は再び口を開く。



「本当に、この“好き”って、
モブリットの言ってくれる“好き”と違うの?」


「……え、いや……それ、
俺が答えていいことじゃないよね?
ここで“違わない”って俺が言ったら、
これから凛のことは
俺だけが独占してもいいの?」


そう言ってすぐ、凛の瞳と視線がぶつかった。

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