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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第106章 嫉妬の細波



「ただ、このままジャンを
訓練兵団の基地に返すのはマズイな。
教官に見つかったら
面倒なことになるだろうし……」


「確かに……
ジャン、明日も休みみたいだから、
宿泊許可とか取れないかな?」


「調査兵団の基地に連れて帰るのか?」


「いや、それもマズイでしょ……?
どこかのホテルにでも連れて行って
寝かせようよ。
私も明日休みだから
ジャンが起きるまで付き添えるし。」


「そっちの方がマズイだろう。
もし酔ったままのジャンが目を覚まして、
理性が崩壊したまま凛に
襲い掛かるようなことがあったら
どうするんだ。」


「……考えすぎじゃない?」


「考えすぎることは悪いことじゃないよ。
最悪の事態を考えないと最善策なんて
思いつかないだろう?」


突然仕事の話が始まったかのような
言い回しをされ、
その説得力に思わず納得しそうになるが、
納得してしまうと、
この事態の解決法がなくなってしまう。

モブリットを逆に説得する方法を
考えようとしたところで、
モブリットは再び口を開いた。

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