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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第105章 デートの行方



「自分に好意を抱いてくれてる男の中から
1人に絞ると、
他の男を落胆させることになる。
そうなるのが申し訳ないと思ってるから、
核心に迫るのが怖いんだろ。」



不覚にも、自分の本質を突かれた気がして、
思わず息を呑む。



まさかジャンがそんな鋭い着眼点を
持っているとは思わなかった。




「俺からしてみれば、
そっちの方が嫌だけど。」


「……そうだろうね。」


「分かってんなら、
もう一人に絞ればいいだろ。」


「……私、ほんとに分かってんのかな?」


「知らねぇよ。俺に聞くな。」


ぶっきらぼうな答え方だが、
ジャンの頬は完全に緩んでいた。



「ジャン、ちょっと面白がってる?」


「面白がってるわけじゃねぇけど、
いっつも冷静な顔してる凛が
あたふたしてるの見るのは悪くないな。」


「……いっつも冷静、でもないけど。」


「俺の前では基本凛は冷静だったけど。」



そう言われて思い返してみるが、
特にそうだった記憶が自分にはない。

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