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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第105章 デートの行方



「デート。どこいくの?」


「凛の世界では、
デートってどんなことしてたんだ?」


「うーん。
この世界にはないことばっかりかもな……」


それに自分もあまりデートらしいデートの
経験はない。

そう思いつつ考えを巡らせる。




「この世界でも出来るデートなら……
遊覧船に乗るとか、夜景を見るとか……」


「この三時間じゃ
出来ないことばっかじゃねぇか……」


「あ。ピクニックとか!」


「……ピクニック?」


「えーと…、こっちの言葉で言うと何だろう……」


ここに来て、このパターンが多い。

自分が如何に横文字を多用していたか実感する。



「野外……自然豊かな野山などで
食事を楽しむ……みたいな?」


「自然豊かな野山で食事……
まぁ、それならちょっと出来そうだな。」


少し明るい表情を取り戻しつつあるジャンに、
そっと手を握られた。




「……手、繋ぐのはダメ……?」


「……そ、それくらいならいいか。」



ジャンは可愛らしくて守りたくなる
小動物のような瞳をこちらに向けてくる。


そんな顔も出来るのか。作戦なのか?


そう思いつつも、
初めて目にする姿に不覚ながらも
キュンとしてしまい、
断ることなんてできそうにない。

手を握り返すと、
ジャンの顔に明るさが一気に戻ってきた。



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