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ドラゴンクエストⅠ ~ i f ~ 竜王の仲間を望んだなら

第9章 竜王の狙い


ドスンドスン ガシャンガシャン ピョインピョイン ザッザッザ

竜王「さて、勇者よ、おぬしにはもう一つ頼みたいことがある」

勇者「なんだ?頼みって?」

竜王「今回の作戦の肝は当然おぬしだ、そして頼みとはおぬしの存在を人間共に知ってもらいたい」

勇者「は!?どういうことだ!?」

竜王「わしがこの作戦で得たいのはおぬしが魔族として戦ってるという事実だ」

竜王「しかし、素性も知られず戦ってはただの強い魔族としか取られない」

竜王「だが、魔王軍の強い戦士が実は人間達が崇めていた勇者だとわかれば」

竜王「人間共は確実にパニックを起こすだろう・・・」

竜王「そして、堅固な守りで戦力を蓄えてたメルキドのことは各地の人間も知ってるはず、それがほぼ丸裸の状態になればメルキドの人間も、各地の人間も絶望するだろう」

竜王「そうすれば今後の行動がとりやすくなる」

竜王「何も普通の市民や女子供を殺せと言ってるわけではない、おぬしがそんなことをしたくないのはわかってる」

竜王「わしも人間共と同レベルになりたくないのでな、当然配下にもそんなことはさせない」

竜王「ただ、人間共にもう頼る人がいない、なす術がないと思ってもらえればこの作戦はそれで成功する」

竜王「だが、わしも人間を甘く見ていない、だから配下の中でも選りすぐりの制圧部隊を構成させた」

勇者「・・・・なるほどな、あくまで立ち向かってくるやつだけと戦い 支援してる人間にも絶望を与える・・・」

勇者「恐ろしく頭が切れる男だよお前は・・・・」

竜王「ふふふ、期待してるぞ」

勇者「ああ、期待されるよ」

ザッザッザ
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