第5章 気持ちのズレ
女の子に連れて行かれたりゅうの背中を見送ることしかできなかった。
みゆによると告白らしいけど………
山内「オッケーしないよね?」
みゆ「当たり前でしょ!?彼女は山内だし。」
山内「なんかヤダ。」
みゆ「嫉妬ですね。」
私もするんだな…嫉妬。
てか、りゅうってカッコイイし優しいし面白いし…
私ってダサいし無愛想だし面白くもないし…
何で一緒にいるんだろ?
私は不釣り合いだし…
あの女の子の方が釣り合ってるのかな。
りゅうが教室に戻ってきた。
何だか不機嫌そうな顔をしてる。
りゅう「山内…4組のやつに告白された。でもちゃんと断ったから。」
山内「…うん」
その日の放課後…
私達は一緒に帰った。
山内「ねぇ、りゅうって何で私なんかと付き合ってくれたの?」
りゅう「急にどしたの?」
山内「りゅうはカッコいいのに、私はブサイクだし、釣り合ってないと思って…」
りゅう「山内はかわいいよ。それに、俺はアメリカの時から周りに優しくて、アジア人で浮いてても強い所に惚れた。それに他の女子と違って、大人っぽい所も好き。」
山内「…っ今日、告白された時、もしかしたらって思っちゃって」
りゅう「俺はどこへも行かないよ」
りゅうは私を抱きしめた。