第1章 無効化の女の子
蜜[良かったあ···]
亜[でも蜜柑のアリスって···]
蛍[聞いてる限りだと自分を守るだけなのね]
グサッ
蜜柑に矢が刺さってしまったな(クスクス)
蜜[先生、うちのアリスって自分のためだけ?]
蜜[蛍や他の子達みたいに人の役に立ったり求められたりせん能力なん···?]
鳴[···それはね、蜜柑ちゃんの心次第かな]
鳴[どんなアリスだってその人の心次第で毒にも薬にもなる···今は何の役にも立たないように思えても、訓練次第でその力は思わぬ効果を発揮するかもしれない]
鳴[·····もしかしたらこうしてる今もどこかで君のアリスを必要とする人がいるかもしれない]
亜[ほ~う]
亜[鳴海にしてはなかなか良いことを言うのだな]
鳴[誰かさんと違ってね♪]
亜[誰かさんって誰だ?]
鳴[分かんないならいいよ]
亜[あっわかった!!岬だろ]
鳴[岬先生に怒られるから止めなさい]
鳴[ってわ!もうこんな時間!!]
鳴[蜜柑ちゃん、早速入学手続きといきましょうか]
蜜[はいっ]
鳴[あそうそう]
鳴[改めて歓迎します新入生佐倉蜜柑さん]
こうして蜜柑は制式にアリス学園に入学した。
私も大歓迎するぞ!!蜜柑