第1章 無効化の女の子
鳴[そんなことかって···結構大変なことだと思うけど?]
亜[そうか?]
亜[ただ棗の脱走計画を止めればいいだけのことじゃないか]
鳴[そうだけど]
鳴[棗君って結構手強いんだよ~もう丸焦げにされたらどうしようかと思うと怖いんだから~]
亜[思って無いくせに]ボソ
鳴[ん~?なんだって?]
亜[·······。]
鳴海の言うことはなんか全部嘘臭い。
こんなこと思うのって私だけか??
鳴[アルちゃん?]
鳴[どうかしたの?]
亜[いや···別に···]
亜[それより鳴海!わたしも手伝ってやろうか?]
鳴[何を?]
亜[棗の脱走計画を止めるのを!!]
鳴[ああそれはありがたいけど···ダメ(ハート)]
亜[なぜだ!?こっちは親切に手伝ってやるって言ってるのに!]
鳴[気持ちはありがたいんだけどね]
鳴[中等部は今授業中だよ(ハート)]
鳴[早く行った方がいいんじゃない?]
あっ忘れてた。
でも今から行ってもダルいだけだしな···
亜[じゃあ今日授業休む]
亜[だから手伝わせろ]
鳴[いやいやいやいや!!そんなのダメに決まってるでしょー]
亜[なぜだ?]
鳴[なぜって授業の方が大事だからです!!]
亜[授業受けてもおもしろく無いぞ]
鳴[まあ決して面白いものでもないからね]
亜[でも棗を止めるのは面白そー!!]
鳴[いや大変なことだからね言っとくけど!]