第8章 嫉妬と浴衣とナース服
銀時「あ?」
やべ、感傷に浸ってて全然話聞いてなかった。
それでも神楽は大して気にした様子でもなかった。
神楽「銀ちゃん前に7点の女がナース服着たら10点になるって言ってたネ!じゃあ10点の私が浴衣着たらどうなるネ。一体何点アルカ」
そう言ってくるりと回って見せる神楽。
桃色の浴衣がヒラリと揺れる。
銀時「3点」
神楽「コルァどーゆう事だ?0からの出発か?逆境からの出発か?コルァ」
しゃくれた神楽が俺の胸ぐらを掴む。
その時
新八「あれ?さくらさんはまだ来てないんですか?」
救世主が現れた。
銀時「ぱっつぁん!いい所に来た!神楽のこれ!浴衣!何点だ!」
意外と紳士な新八ならうまいこと言って...
新八「3点」
銀時「オィィィィィ!」
そうだったこういう奴だった!
忘れてた俺が馬鹿だった!
神楽「もういいアル」
あ...
半泣きの神楽が俯きながら居間を出る。
銀・新「...」
これは...まずい
非常にマズイ...
新八「銀さん...」
新八が縋るような目で俺を見る。
銀時「ったく...行くぞ」
新八「はいっ」
俺たちは慌てて神楽の後を追った。